ワッフルとの出会い

大阪万博:ヴェントゥラ愛さんの(カフェメニュー監修パティシエ)北欧風ワッフル 食との出逢い
大阪万博:ヴェントゥラ愛さんの(カフェメニュー監修パティシエ)北欧風ワッフル

🌿 はじめまして。
50代から「朝ごはんのある暮らし」を綴っているリナです。

体調も心も揺らぐ年齢を迎え
BestじゃなくてもBetterでも最高と思えるようになりました

何気ない暮らしの中で
幸せに浸る心を大切にしています🌿🕊️


Good Morning, Beautiful Life ☕️

子どもの頃に出逢った最初の「ワッフル」は、
くらやさんのワッフルでした。

楕円形のやわらかな生地に、
ふんわりとしたカスタードクリームがサンドされていて。

それは、甘くてやさしい、日本のワッフル。

当時の私は、それが「ワッフル」そのものだと思っていました。
ほかに種類があるなんて、想像もしていなかったのです。

それから少しして――

パン講師として働くようになった頃、
レッスンでブリュッセルタイプとリエージュタイプのワッフルを取り上げることになりました。

ちょうどその時期、マネケンのベルギーワッフルが流行していて、
教室はいつもあまい香りで満たされていました。

私自身もよく焼いて、友人や家族に手土産として渡していた日々。

あの香ばしい甘さ、あの幸福感。
……でも、今思えば、少しカロリーがこわかったですね。

家で作るアメリカンワッフル
オイコスのプレーンを挟んだ、やさしい甘さのワッフル。
シンプルだけど、ほっとする味。

筋トレを始めてから、
少しずつ「健康」を意識するようになりました。

オートミールや米粉を使って、
アメリカンタイプのワッフルを焼くようになったのも、その頃から。

バターのかわりにココナッツオイルを使ったり、
豆乳を混ぜたり。

“おいしい”の基準が、少しずつ変わっていくのを感じました。

そして今年――

印象的だったのは、
「頑張らないカフェ」ROSEさんで出逢った北欧風のワッフル。

ROSEさんのワッフル
ベーコンとジャムをはさんだ北欧風ワッフル。
甘さとしょっぱさが、やさしく重なります。

オーナーの娘さんが北欧で食べたという
ハート型の薄いワッフル。

焦がしたキャラメルのような風味のブラウンチーズ、
サワークリーム、そしていちごジャム。

そこにカリカリのベーコンが加わって、
甘さと塩気が静かに寄り添うような味わいでした。

ROSEさんのワッフルと冷凍いちご🍓
冷凍いちごの酸味が、甘さをすっと引き締めてくれました。

ハートの形がかわいくて、
ひと口ごとに心がほころびました。

その後、いろいろ調べる中で
ヴェントゥラ愛さんという方のレシピを知りました。

北欧で暮らしながら、
食の発酵文化や季節の味を発信されている方。

今年は大阪万博の北欧パビリオンのレストラン
ワッフルを監修されていると知り、
「本物を食べてみたい」と思い、足を運びました。

大阪万博 北欧風ワッフル
大阪万博 北欧風ワッフル。

実際にいただいたワッフルは、
写真で見たものより少し素朴でしたが、
サクッと軽く、香りに奥行きがあって。

日本ではなかなか味わえない
ブラウンチーズの深みが印象的でした。

旅先で出会う味には、
その土地の空気や時間が混ざっている気がします。

その味を思い出すたび、
また行きたくなるような…そんな余韻が残りました。

私が焼くオートミールとお豆腐のワッフル
オートミールとお豆腐のワッフル。
体にやさしくて、朝の香りに溶けていくような味。

そして、50歳を過ぎた今。
私がよく焼くのは、「オートミールとお豆腐のワッフル」です。

くらやさんのワッフル、
パン講師時代のベルギーワッフル、
ROSEさんで出会ったスウェーデン式のハートワッフル、
ヴェントゥラ愛さんの北欧ワッフル。

いろんな出会いが重なって、
今の暮らしや体に寄り添う形にたどり着きました。

ワッフルも、私自身も、少しずつ進化していく。

同じように見えても、
心や身体の状態で“おいしさ”は変わるものですね。

「あの頃の私」と「今の私」をつなぐのは、
小麦でも砂糖でもなく、
“続けてきた時間”なのかもしれません。

ワッフルを焼く音。
香ばしい匂い。
手のひらに伝わる、あたたかさ。

そのすべてが、今の私の朝をつくっています

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