そんなことを思いながら、「わたしの味」のページをめくります。
ぶり大根で14種類目。
私の横には、葉っぱ付きの大きな大根があります。

いつもなら、すべての材料を入れてホットクックにお任せ。
でも今日は、大根を米のとぎ汁で下茹でし、
ぶりの霜降りも、きちんとします。
とぎ汁で大根の下茹でなんて、何年ぶりだろう。
大根の白さと、とぎ汁の白さ。
冬を感じる、やさしい白。
しだいに透明になっていく大根を眺めながら、
私は、うっとりしていました。
栗原はるみさんのぶり大根は、
大根がべっこう色で、煮汁が多めなタイプ。
味醂は三重の美醂、
お酒は辻酒造の御膳酒を使いました。
一つひとつの作業が、愛おしい。
そんな自分に、少しだけ苦笑い。
あれほど「いかに早く作るか」ばかり気にして、
料理も片付けも、作業にしていた頃の自分が思い出されました。
もったいなかったな、と思う今の私。
味見の一皿。
本当は、味が染みるまで置いておくのですが
今日はお皿によそって、柚子をあしらいました。
洗練された味。
丁寧に作ると、家庭料理も雑味がなくなるのだと、あらためて思います。
これは、丁寧にいただこう。
翌日の朝。
鍋で米を炊き、
いつもの手作り味噌で作る、えのきの味噌汁。
ぶり大根と、梅干し。
べっこう色に煮えた大根を、炊き立てごはんにのせて、ほおばる朝。

我ながら、上手にできたなと思っているうちに、
具材は、きれいになくなりました。
それでも、鍋には
捨てるには惜しいほどの煮汁が残っています。
調べてみると、炊き込みご飯に使えるらしく、
私も作ってみることにしました。

2合の米に、きのこをのせ、
煮汁を2.5カップ入れて炊飯。

いりごまと、刻んだ柚子の皮を混ぜて、
おにぎりにして、お弁当にしました。
冬の料理は、美しくて、あたたまるものが多いです。



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