『ジュリー&ジュリア』の影響を受けて、
私の場合は、栗原はるみさんの Harumi’s Japanese Cooking を
注文してみました。
本を待っている間、
手元にある「わたしの味」を
練習と思って作っているのは、今のところ14メニュー。
全体でいえば、
まだほんの入り口なのです。
それでも、私なりに丁寧に作ったり、
ページを行き来するように読み込んでいくなかで、
栗原はるみさんのレシピは
書かれていることも、
書かれていない行間も大切なのだ
と感じるようになっていました。
ついに、Harumi’s Japanese Cooking に手を伸ばした日。
Harumi’s Japanese Cooking は届いたのですが、
「わたしの味」の良さが
深くわかってきた気がして、
本当は「わたしの味」をすべて作り終えてから
Harumi’s Japanese Cooking に進もう、
そんなふうに思うようになっていました。
日々の中で、
気持ちが少し揺れる出来事があり、
これ以上、無理を重ねないほうがいいな、
と感じる瞬間がありました。
自分の在り方を大切にしたい。
その気持ちが、
静かに前に出てきたのだと思います。
そんなとき、
「わたしの味」のぶり大根を作っていて、
米のとぎ汁が必要になりました。
「あ、そういえば…」
ふと思い出して、
Harumi’s Japanese Cooking にある
「米を炊く準備」と「鍋で米を炊く」を、
そのままやってみることにしたのです。
米を洗い、
浸し、
火にかける。
ただ、それだけ。

私は、鍋でも炊飯器でも、
米を炊くことができます。
特別なことではありません。
けれど、海外の方に向けて書かれたこの本は、
日本の家庭のご飯を、
空気ごと手渡そうとしている
ように感じました。
日本の白米が箸でつまめるのは、
粘りのある米だから。
塩は入れない。
炊飯時間15分。
蒸らし10分。
おこげのある、
甘いご飯。
私は黒米を混ぜていたので、
本来の白さはわかりにくいのですが、
透明感のある白いご飯を
とても美しいものだと思いました。
鍋の中のご飯は、
甘く、静かに香っていました。
日本人にとっては、
ただの「ご飯を炊いただけ」。
なのに、
胸の奥が、少し震えました。
小さな一歩。
でも、私には大きな一歩。
私は8月5日生まれです。
アームストロング船長と
同じ誕生日だというところが、
少し気に入っています。
2025年は、
突発性難聴になったり、
体の揺らぎもあり、
内観する時間を
たくさん持てた一年でした。
そして、思い出したのです。
私は
aJitoR
(YouTubeを作っていた頃の名前。
私だけのお気に入りの隠れ家、という意味)
だった、ということを。
誰にも評価されなくてもいい。
誰かの期待に応えなくてもいい。
自分が大好きな場所を、
自分で整えて、
それを楽しみ、味わいつくす。
今回は、
レシピ本をしっかり読んで、
お鍋でご飯を炊きました。
それだけなのに、
とてもしあわせ。
自分だけの贅沢なこと。
私の居場所で、
私の楽しいことをする。
ご飯を炊きながら、
私は、
そういう人だったのだ
と思い出しました。
それは小さな一歩(発見)に見えて、
私にとっては、
とても大きな一歩でした。




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