広島へゆく③|私は、私に戻った。

自家製ソーセージと野菜を煮込んだポトフ。帰宅後の台所で湯気を立てる、静かであたたかな一皿 心を満たす時間
自家製ソーセージと野菜を煮込んだポトフ。帰宅後の台所で湯気を立てる、静かであたたかな一皿

広島での時間を締めくくるのは、
観光でも、景色でもなく、料理教室です。

化学調味料については、
とても気をつける時期を経て、
今は神経質にならない程度に気をつけている、というところに落ち着いています。

たまには食べたい。
けれど、そもそもの食習慣が変わっているので、
ウィンナーやソーセージを買うことも、すっかりなくなっていました。

そんなとき、
発酵調味料の認定講師講座でご一緒した方が、
本格自家製ソーセージのレッスンをされていると知りました。

しかも、鶏肉を使ったレシピ。

今の私の食生活に、
こういうものが戻ってくると嬉しい。
そして、久しぶりにお会いしたい。

そう思って、すぐに予約をしました。

そして、私の新しい夢が叶いました。

広島で受けた本格自家製ソーセージ教室の様子。清潔な作業台に材料が整えられ、落ち着いた雰囲気の中でレッスンが進む
レッスン終了後の軽食タイム。こんなにおいしいロールパンは初めてで2つも頂きました。

材料は、鶏肉、塩、砂糖、ハーブ、水。
塩漬けされた羊腸を丁寧に塩抜きし、
絞り袋を使って詰めていきます。

作ったソーセージは持ち帰りになります。
先生手作りのロールパンに挟まれた
ホットドッグ風の軽食もいただきました。

パンも、ソーセージも、教室の空気も、
すべてが心地よくて、
「ああ、来てよかった」と素直に思えた時間。

フィットネスの大会を目指していた頃、
今思えば、夢のようなことに集中していた日々でした。

ずっとその世界にいたい気もしていたのですが、
料理と読書と、暮らしを味わう私に、
私は戻っているのだと、しみじみ感じた広島での料理教室体験。

でも、以前の自分とも違う気がしています。

素朴に憧れる自分は、もういないのだから。

夕方には家に着き、
その日のうちに、ソーセージをこんがり焼きました。

塩漬けした羊腸を使って作る鶏肉の自家製ソーセージ。絞り袋で丁寧に詰める工程の一場面
帰宅後すぐに作ったポトフ。鍋の中で湯気を立てる野菜とソーセージが、台所に温かさを運ぶ

ポトフを作ることにしたのです。

好きなことは、
疲れていても、したくなるもの。

誰かに頼まれたわけでもなく、
評価されるためでもなく、
ただ、作りたかった。

自家製ソーセージと野菜のポトフ。白い器に盛られ、湯気とともにやさしい香りが立ち上る一皿

私は、私に戻ったのだと、
その夜、静かにわかりました。

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