朝ごはんはベリーとカシスジャムのトースト。
最近はbodumの古いサイフォンでコーヒーを淹れている。
淡白だけど、信じられないくらい熱々のコーヒーが飲める。
それにしても今日も忙しい一日だった。
昨年と同じような日々に見えても、時代も自分も大きく変化しているとも感じる。
今読んでいる本の主人公が、心震えるものを探している。
私にも最近、そういう出会いがいくつかあった。
エージェント型AIとの出会いもそのひとつ。
言葉にならない感情を覚えた。
数日前には想像もできなかったことが、あっさりできるようになっていた。
春は急に雨が降ったり、眩しい天気になったり。
仕事からの帰り道、信じられないほど赤くて大きな太陽が正面にあった。
眩しくても、ただ運転して帰るだけ。それでも、なんだか特別な夕方だった。
昨日届いた本に、軽く目を通した。村上春樹さんと小澤征爾さんが話している本で、村上春樹さんが「時間がたくさんあったから、朝から晩まで音楽を聴いていた」と書いていた。
それを読んで、はっとした。
時間がない、と人はよく言う。私もそう思っていた時期がある。でも村上春樹さんだって、寝ずに働いていた時代があったはずだ。あの数行だけ見ると、ずっとそういう人だったように見えるけれど、きっとそうじゃない。
そうか。私も、自分に時間があるから朝から夜まで音楽を聴いていた、なんていうことを、許可しよう。
仕事終わり、シャワーを済ませてカレイの煮付けを作った。冷凍しておいた里芋も一緒に煮て、酒粕を少し入れたご飯と、揚げとほうれん草の味噌汁。漬物とお茶も準備した。
季節の変わり目は、心が揺らぐ。そんな時はいつもよりお腹いっぱいに食べる。熱いお茶を飲むと、いつの間にかしあわせだなぁと浸っている。何があったにしても。
夜。入浴と食事のあとは、音楽を聴く時間になった。
心惹かれているのはクラシック音楽。何もわかってはいないけれど、これも心が静かに震える。
最近いちばんよく聴いているのはパッヘルベルのカノン。
まるで天国にいるみたい、と思う。輪唱であること、1台目のヴァイオリンから2台目、3台目へと音が重なっていくにつれ、シンプルなのに深みが増していく。
最初はその重なりも深みも、正直よくわからなかった。でも何度も何度も聴いていくうちに、小さな変化が聴こえるようになってきた。
同じ旋律が重なる。私の人生も、同じようなことを繰り返しているように思える時がある。でも、少しずつ経験が重なっていく中で、カノンのように、私の人生にも深みが増しているのかもしれない。
シンプルだけど、天国のような幸せを感じられるような人生を、今、奏でている途中なのかもしれない。
うまく言えないけれど、音楽が私の人生の見方を豊かにしてくれる気がする。
ビギナーズラックだとしても、この視点は、悪くない。
音楽のあとは、少し本を読んで眠る。
日々に、奇跡が散りばめられている気がしてならない。


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