優雅な生活が最良の復讐である|頭痛の朝が、桜を見ながらのコーヒーになった

花柄のお皿に盛られたトマトスープと、サンドイッチや卵が並ぶ休日の朝ごはん。50代の丁寧な食卓。 心を満たす時間

頭が痛くて、起きるのが億劫な朝。
蕁麻疹も再発していることだし
今日は布団の中にいようか。

ロキソニンを飲んで、しばらく横になっていた。
それでも頭痛が収まらない。

多分、いつものコーヒー切れだろう。

しんどいけれど起き上がって、一杯だけ入れた。
嘘のようだけど、頭痛はやっぱりなくなった。

それからは玄関と廊下を水拭きしたり
洗濯や掃除を楽しんだ。

本の影響。
その人は休日の朝は時間があるから洋食も和食もたっぷりと準備して
家族で時間をかけてお昼頃までゆっくりと食事をしたり
好きなことをして過ごすというエピソードが書かれており、
私もそういうの、良いなと思っていた。
頭痛から始まった休日だったけれど、
やってみるか、と思えるくらい回復していた。

そういうわけで、朝ごはんの準備をすることにした。
まず、村上RADIOの再放送を掛ける。
今回は「ジャズで聴くクラシック音楽」だった。
Harry Nilssonの「I’m Always Chasing Rainbows」が流れた。

ル・クルーゼにたっぷりとある冷凍トマトソースを入れる。
炒めた玉ねぎともも肉、ブロッコリーを加えた。
少し塩で味を整えると案外、お店のようなトマトスープになった。

サンドイッチ用にカットしたパンをかるく温めて
マヨネーズとホースラディッシュを塗る。

薄くスライスしたきゅうりとスモークサーモンを
丁寧に重ねて、簡単なサンドイッチを作ってみた。

あとはよく冷えたトマトをカットして、
ヨーグルトには手製のジャム、
バナナブレッドも準備した。

昨日、焙煎した豆を挽いて、ハンドドリップでコーヒーを淹れると
もこもこと泡立ち、
具合が悪かったこともこの頃には忘れていた。

村上RADIOのクロージング音楽は「Pavane」
今月の言葉は、ジョージ・ハーバートさん(英国の詩人)の有名な言葉で
「優雅な生活が最良の復讐である」
Living Well Is the Best Revenge.

誰かに酷いことをされても、なるべく豊かで満ち足りた
心地よい生活を送るように努めなさい。

心地よい生活とは、そんなことにも効果があるのだと思うと
RADIOの言葉に心がくすりと笑った気がした。

たっぷりとそろった朝ごはんを食べ始めると、明るい窓の外が目に入った。

いつもは山が見えるだけの景色に、今日は眩しい白さの桜があった。
山のすそを縁取るように、川沿いの桜並木はゴージャスなレースのようだった。

コーヒーを片手に、サンドイッチを食べながら、桜を眺める。
頭が痛かった朝も、こんなふうに変わる。

うちのウンベラータに、また新しい芽が出ていた。

私の気づきは大したことじゃないかもしれない。

でも、以前より眩い小さなことに気づけるようになっている気がする。

しんどい朝でも、幸せを感じることができるように
近くにある奇跡にも、気づくことができる。

贅沢な朝だと思えた。

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