静かに、深く。|栗原はるみさん「わたしの味」チャレンジ 3ヶ月目の変化

立春に作ったスパイス料理のワンプレート。身体が温まる穏やかな食卓 心を満たす時間

静かに、深く。

栗原はるみさんの「わたしの味」チャレンジは、これからも続けていくつもりです。

映画「ジュリー&ジュリア」で、ジュリーがレシピを作り続ける中で、少しずつ成長していったように。

私も、ただレシピの数を増やすのではなく、
栗原はるみさんが、どんな気持ちでこの料理を作ったのか。
それを、私の暮らしの中にどう溶け込ませられるのか。

そんなことを考えながら作るようになって、12月に始めたこのチャレンジも、3ヶ月目に入りました。

キャベツのバター炒めとウィンナーがきっかけで、
1月には本格的な手作りソーセージを習いに広島へ行き、
いつの間にか、家で燻製をする私になっていました。

2月は姫路へ。
本格的なスパイス料理を習いました。

数年間、フィットネスにほとんどの時間を注いでいた私は、
難聴で希望を失い、何を目標にしたらいいのかわからなくなった時期がありました。

その空白を、料理が静かに支えてくれていたのだと、今は感じています。

料理を習ってきた経験も、講師として伝えてきた経験もあります。
けれど、料理を学ぶことも、伝えることも、
「美味しい=健康」とは限らない。

そんな当たり前のことに気づけたのは、年齢を重ねてからでした。

若い頃は、「おかわりしたくなる」「最高に美味しい」
そんな、美味しさ至上主義だったように思います。

いっときの至福のために、普段は頑張る。
無理をする。
今振り返ると、そんな考え方をしていました。

でも今は、いつも幸せでいい。
心や身体に負担のある「至福」は、いらない。

スパイスを炒めながら料理の下準備をしているキッチンの風景
野菜だけのカレーを作っているところ

「わたしの味」チャレンジを、まる2ヶ月続けてみて。

以前はコンパクトに暮らしていた私が、

大きなシフォンケーキ型や、ル・クルーゼの大きな鍋を使うようになっていました。
料理に向き合う時間の比重が、自然と増えていたのだと思います。

それはきっと、今の自分に合った形で、
自分の時間を大切にできているということ。

扱えるものが大きくなった、というよりも、
無理なく受け取れる時間が増えた、そんな感覚に近いかもしれません。


そして、いつもどこかにあった「やらなければ」という気持ちが抜けて、

焦っていない自分になれていることに、ふと気づきました。

最高のひとときのために頑張っていた時間も、確かに楽しかった。

今の私は、非日常が日常の一コマになるように、
新しい経験を、静かに溶け込ませています。

「日常に戻っても、消えないものを育てる」

その一瞬のためだけに、頑張り続けなくてもいい自分で今はありたい。

立春。スパイス料理。
大雪で寒い日なのに、身体の芯から温まるメニュー。

見た目も、効果も。
静かに、深く、素晴らしい夜でした。

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